コードネームU.N.C.L.E.を観た

 頭の違和感に4日間ぐらい悩まされていて、痛みは全くないものの、勉強をする気も起きないので以前から観たかった映画を観た。とにかく主演のスパイ2人がかっこいいと聞いたのと、その2人を絡ませた、いかがわしい絵を見てこれは観るしかないと思いワクワクしながら観た。

 CIAのエージェント、ナポレオン・ソロはいかにもwomanizer(本編エンディング表記ママ) = 女たらしな見た目で、実際にその華やかなルックスを利用し任務を遂行しようとする。ヘアスタイルやスーツが変わるたびに違うかっこよさを見せてくるのでたまらない。2人がチームを組むという話を聞かされた時の前髪の毛束1,2本垂れてるソロは色っぽい。

 それに対しKGBのエージェント、イリヤ・クリヤキンは堅そうな、真面目そうな……言い換えればつまらない男。チェスのレートがとても高く、身長が196cmあっても、これじゃあね……と思わせるような感じで描かれている。女性慣れしてないところが最高といえば最高だし、ハンチングを被っている時の仕事人感はかっこいい。

 こんな凸凹な2人が組んで衝突したり助け合ったりする映画で、監督はガイ・リッチー。10年ぐらい前に観たLock, Stock and Two Smoking Barrelsという同監督の作品がかっこよくて、面白くて好きだった。ジェイソン・フレミング目当てで観た映画の中で一番面白かった。(他にはレッド・バイオリン、スナッチザ・グリードリーグ・オブ・レジェンドをこの俳優目当てで観た)

 Lock, Stock~ほどアウトローじゃなく、007より頭を使わずに、エージェント2人が助け合うのでハラハラせず観てられる。カーチェイスは……オフロード車が泥を跳ねて坂をガンガン登ったり湖を渡っちゃうところは気持ちいいけど、デス・プルーフと比べちゃうといまいち。

 だけど主演2人がとにかくかっこよく描かれててそれがこの映画の全て。かっこいい男が出てきてブロマンス……まではいかないけど、そういうのが好きだったらおすすめできる。スパイ映画もブロマンスももちろんかっこいい男も好きだから全く飽きずに観てられた。能力は高くても人との関わり合いが苦手そうなイリヤと、その隙間を埋めるソロのコンビは相性ばっちり。続編も製作中らしく楽しみ。

 イリヤ役のアーミー・ハマーの出演してる、『君の名前で僕を読んで』と『ソーシャル・ネットワーク』をいつか観たい。

 

「自分でも意外だが、お前の顔を見れて嬉しいよ」

「大丈夫かカウボーイ」