外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術(山口周)を読んだ

 Kindle Unlimitedで読んだ。

 そういう世界と無縁すぎるので、外資系コンサルって肩書きを売りに本を出版してる時点で「うわぁ……」と思うけど、Kindle Unlimitedでタダで読める、これから週に1冊本を読んでいくにあたって読書術の本を読みたかった、ショーペンハウアーの「読書について」は5年ぐらい前に読んだことがあるので一旦パスということで、目についたこの本を読んでみることにしました。

 自分とは正反対の人間の読書術の本なので最初のほうは恐る恐るページをめくっていたけど、興味を持てない文章はどんどん飛ばせ、と書いてあったので、半分過ぎたぐらいからは流し読み状態。でもKindle Unlimitedはポピュラーハイライト機能があって、多くの読者がマーカー引いたところがわかるので、それが目についたら周辺もじっくり読んでいった。

 自分の考えていた読書(1週間に1冊読む)は小説が半分以上を占めてたし、読書を仕事に繋げようなんて気はさらさらなく、教養を身に着けたい、読書の習慣をつけたい程度だったので、この人のように、読書=自分への投資という考えがあんまりピンとこなかった。この本の中で言う読書はビジネス書と専門書しか眼中にないような。仕事につなげるって言うんだから当たり前かもしれないけど……生きる世界の違いを感じた。

 とはいえ本をたくさん読んできたであろう人の読書術が紹介されているので、参考になるところはいくつかあった。

『名著と呼ばれてるものは何度も繰り返し読む』『それ以外の教養を身につけるための本はさらっと読んで自分が重要だと思ったところを記録し後からいつでも参照できるようにする』『本はエッセンスが詰まってる2割だけ読む、その2割を見極める→そのためには目次やまとめの章を最初に読む』などなど。

 その中でも『読書のアイドルタイムを作らないために10冊以上は同時進行で読む』という読書法には感心した。1冊を読み切ってから次の本に進むというスタイルだと、「本を読みたいけど今この本の気分じゃない」ということがある。そういう時のために、10冊以上同時進行で読むことによってその日の気分で読む本を変えることが可能になり、新しい本を読む機会を作り出すことができる、と。音楽だって気分で色んな曲を聴いたりスキップしたりするし。この文のおかげで、読み終わってないのに新しい本を読み始めることへの罪悪感が薄れた。

 外資系コンサルの肩書きに嫌悪感があったけれども、自分には合わないなと思うところは徹底スルーして読む+Kindle Unlimitedでタダで読むには悪くない読書術の本だったかな。

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術