何かを表現したり浸りたいという気持ち
今日のジャズダンスは最高だった。曲は久石譲のSummer。
過去と今をテーマに、先生含め6人がペアを組んで表現をした。
身体が固くて重いから、なかなかきれいには踊れないけど、曲とテーマ、それから振付の力、自分の過去の夏の思い出にも助けられ、浸りながら踊れた。
何かを表現したいという気持ちが久々に満たされた感じがする。
踊るのが好きだ。
JANE POPが良すぎる
Spotifyで見つけたJANE POPという韓国のアーティストが良すぎるので紹介したい。
- 1. Drive to 1980 Love
- 2. Farewell My Concubine
- 3. Four Seasons
- 4. Pulp Fiction
- 5. You're like a poem
- 6. Ocean View Motel Room
1. Drive to 1980 Love
キラキラした音使いと、ギターのバランスが上手いし、イントロからずっとキャッチー。マイナーコード持ってくるとこにノンダイアトニックのメジャーコード鳴らす、ありがちな進行も良い。音と雰囲気から「韓国のikkubaruじゃん!」と思った曲。
2. Farewell My Concubine
1993年に公開された映画「覇王別姫」をテーマにした曲「優姫」は劇中レスリー・チャンが演じる京劇の中の主人公の名前でもある。繊細ながらも情熱的な映画の物語のように歌の中にもほのかなドラマが盛り込まれている。 (YouTube概要欄より)
Drive to 1980 Loveとは変わって、しっとりめな曲。イントロのとろけるようなベルっぽい音色と、このメロディ凄く好きで、ここだけで心掴まれる。で、ちゃんとサビでもっかい鳴らしてくれる。更にこのメロディが発展して、ボーカルと同じラインをなぞる……最高。ほんとに「とける」感じ。この曲で気づいたけど、ボーカルがかなり上手い。
3. Four Seasons
その上手いボーカルが堪能できるバラード曲。Woo~が気持ちいい。ここまで聴くと音作りの丁寧さ、ボーカルの上手さ、安定感……。Drive to 1980 Loveで韓国のikkubaruと書いたけど、比べるのも失礼なぐらいクオリティが高いことに気づく。
(ikkubaruの良さは若さと勢いだと思うので、そもそも土俵が違うことにも気づく)
サビ終わりのシンセパッドの音の処理にプロを感じる。
4. Pulp Fiction
まずタイトルが良い。Drive to 1980 Love路線。音数多いけどすっきり聴ける。Cメロの展開から、なだれ込むようなフィルでラスサビに入って、ちょっとダサいギターソロ(音は好き)とキメで終わる。3分半にぎっしり詰まってる。歯切れの良いボーカルが曲にちゃんと合ってる。
5. You're like a poem
夜っぽい曲。ドラムの音が今っぽい。コンガの抜き差しでサビの繰り返しでも緩急つけてる。こっちのギターソロは色気があってかっこいい。2番のサビ前に一工夫凝らされてるのとか、本当にプロ。サービス精神旺盛だなって思うしここが好き(1:57~2:03)
6. Ocean View Motel Room
このドラムパターンにクラビの音、ギターのフレットノイズ。最高ですね!
そしてなんと言ってもボーカルに被さるように入ってくるサックス。ほんと曲名の通り、Ocean View Motel Roomって感じ。情景が浮かぶ曲が好きなのでこの曲も好き。
2020やりたいこと100の振り返り
1. 今の仕事をやめて転職を成功させる
× 6月から転職サイトで応募したものの、面接までこぎ着けたのは2件のみ。書類で落とされてるので、10月の基本情報を取ったら挑もうと考えるも、基本情報も延期。今は書類が通った企業の課題審査に出すアプリケーションを作成中。
2. 1週間に1冊は本を読む
× 1ヶ月1冊も怪しい。Kindle Unlimitedで無料のやつを読んでいけば余裕かと思ってたが、実際は隙間時間を有効活用出来なかったり、基本情報の勉強に追われたりした。
3. 身長−体重が95〜100
◯ 奇跡的にクリア
4. 二の腕を太くする
× コロナでジムを退会したのもある
5. お出かけ用の良いスニーカーを買う
ダメ。アウトレットでナイキの派手なスニーカーをゲット。ただしやっぱり幅が狭めで最近あまり履かなくなっている。
6. フィットネストラッカーにスマートウォッチを買って活用する
△ ジムに通ってるときは使ってた。今は全くつけてない。
7. 毎日体重計に乗る
× 最近サボっている
8. 小銭貯金を続ける
◯
9. 皮膚科にしっかり行く
△ 混みすぎていて朝イチで予約取っても40番台だったりする。ただ薬を切らせることはなかった
10. 背中の肌荒れをなんとかする
× そもそももらった薬があんまり効かない
11. 電動歯ブラシオンリーではなく手磨きも挟む
◯
12. 歯間ブラシを使う
△ 月1ぐらい
13. 運動してなくてもプロテインを毎日飲む
× マイプロテインが余ってたが不味すぎてやっぱり運動していない時に飲むのはキツかった。高いけどSAVASのリッチショコラが美味しすぎるので、これだったらデザート感覚で続けられそう
14. 食わず嫌いを減らしていく
△ サバ缶は食べられるようになった
15. 箸の持ち方を直して物を掴めるようにする
× 本当に持てない。正しく持つための指の筋力が未発達なんだと思う
16. 魚を10匹以上捌く
× 1匹も捌きませんでした……
17. 紅茶を美味しく淹れて振る舞う
△ 美味しく淹れられるようにはなったが家族以外に振る舞えてない
18. アイスを買うのは金曜日だけにする
× 一時期全く買わなかったけど……
19. コンビニチキンの誘惑に負けない
◯ 月1どころかほとんど食べてない!
20. ポテトチップスを食べるのは月に1回
× 最近、ポテトデラックスとかいう美味しいポテトチップスを発見してしまい、それまで食べてなかったのに2日連続で食べてしまったりした
21. 朝夜のスキンケアをしっかりする
△ 朝マスクをサボりがち
22. 1ヶ月に1本は映画を映画館で観る
23. 1週間に1回はジムで鍛える
24. Zumbaのインストラクター資格(Basic1)を取る
× コロナのせい
25. Zumbaウェアを買っておしゃれに踊る
△ 12月に買ったきりでそれ以降買えてない
26. Zumbaカンファレンスに行く
27. バレトンに月1回は参加する
28. 月に2回はプールで泳ぐ
29. スノースポーツに挑戦する
30. 卓球をやりにいく、ラバーも新調する
× コロナのせい
31. 隙間時間で英語を勉強する
× 音楽を聴いたりSNSを見たりしてしまい出来ず。英語で書かれた情報を得られるようになるだけでも学習効率が段違いだと頭で分かってるのに出来ないのは良くないな
32. 髪の毛のセットを毎日やる
× 面倒くさい上にうまくできないので億劫になってしまう
33. 風呂上がりはドライヤーで髪を乾かす
◯ パナソニックのナノケアを買ったのでドライヤーが楽しくなった
34. 午前1時前には布団に入る
× リベンジ夜ふかしをしたり、課題が終わらなくて日を跨いだりしてしまう
35. 外部キーボードを買ってMacでのプログラミング環境を整える
× 実際にキーボードを触ってから買いたいがコロナでなかなか触れず
36. 独自運指ではなくホームポジションでのタイピングを習得する
× 独自運指で今困ってないので積極的に取り組めず
37. 基本情報技術者試験に合格する
× そもそも年内の試験が2回も中止になった
38. 月に1回は外部の勉強会に参加する
× コロナ
39. ボードゲームカフェに行く、お気に入りのお店を見つける
◯ 行った。有明亭が居心地が良かった
40. 麻雀の点数計算が出来るようになる、所作を思い出す
× 所作は思い出したが計算は出来る人に任せてしまった
41. 腕立て伏せが正しいフォームで1回出来るようになる
△ 腕立て伏せはちょっと出来るようになったが正しいかどうかは怪しい
42. スケジュール管理をしっかりやる
×
43. 血圧を下げる努力をする
44. 薄味に慣れる
45. 粉チーズやドレッシングをアホみたいにかけない
46. インスタントラーメンや冷凍食品になるべく頼らず作る
◯ 塩分を控え、チーズやドレッシングをアホみたいにかけるのをやめ、インスタントラーメンや冷凍食品のパスタを食べなくなって血圧が標準ぐらいまで下がった!
47. 星を撮りに行く
×
48. 紅葉を撮りに行く
◯ 秋の京都旅行しました(LuminarAIが発売し現像が終わったら記事にしたい)
49. 雨の日の写真を撮る
×
50. 曲を3曲以上作って公開する
51. 今まで作ったことのないジャンルに挑戦する
× 今年は1月のはじめに触って以来、全くと言っていいほどDAWを起動しなかった
52. 美味しいカレーを作れるようになる
× 料理をあまりしなくなった
53. ポケットティッシュとハンカチを常に持ち歩く
× 最近になって買ったハーフサイズのハンカチが便利で持ち運びやすいので来年は達成できそう
54. 鼻詰まりを何とかする
× 病院で色んな話を聞いて、舌下免疫治療をはじめようと思ったけど薬が合わずに断念。あと出来そうなのは鼻の中の曲がった骨を取り除く?手術
55. 災害時どうするかという話し合いを家族や大切な人たちとする
× せめて彼氏とはしたい
56. 意識的に水を摂取する、1日1.5リットル以上
△ 1.5リットル以上は達成してないかもしれない
57. 洗濯への苦手意識を克服する
△ 最近ようやく洗濯→乾燥コースで仕上がりがぐしゃぐしゃにならない服の量と入れ方を学んだ
58. 自分の部屋ぐらいはこまめに掃除が出来るようにする
× 週末に一気に掃除
59. 毎日1分以上勉強する
△ 9月以降はできてる。それより前は怪しい
60. 四国に行く
61. 野球観戦に行く
×
62. お気に入りのボディのTシャツにワッペンを貼ってカスタマイズする
× これとかやろうと思えば出来そうだったな
63. 飲みたくもないのに付き合いでお酒を飲まない
◯ そもそもそういう場やそういう人とお酒を飲む機会がほとんどなかった
64. 美味しい火鍋を作れるようになる
×
65. ワインの美味しさを分かりたい
◯ 彼氏の友達にワイン詳しい人がいて、その人のおかげでワインの美味しさが分かった
66. チェリー本の例題を解説見ずとも解けるようになる
67. ネットワークについて勉強する
△ 今はLaravelやってます
68. 感謝を伝えられるうちに伝える
△
69. 新作発表会に行って自分の曲を流す
70. どっかでDJしたい
71. 最近の音楽も聴く
72. 新しいプラグインを買って使って曲を作る
73. 家のホワイトボードを有効活用する
× 音楽関係は全然ダメ
74. 同棲したい
× 転職が出来なかったのもある
75. ディズニーシーでデートする
76. ジェットコースター乗りに行く
×
77. 無理や無茶をしない
◯ もうすぐ30なので無理や無茶が出来なくなったが正しいかも
78. 安物買いの銭失いをしない
△ スマートウォッチ、靴下あたりは安物買いの銭失いしたかも
79. 身の程を弁えない
◯
80. 今までやったことのないヘアスタイルに挑戦する
◯ パーマかけた、カラー入れた
81. 白髪への向き合い方を考える
◯ とりあえず染める方向にした
82. 将来設計をする
× 今の自分も将来の自分のことも分かってない
83. 母親に食洗機を買ってあげたい
84. 彼氏とうちの家族で麻雀
85. 蔵6330になんかのタイミングで行く
×
86. ファッションを楽しめるようになる
◯ 自分の着たいものを着て楽しんでいる
87. 選択肢が複数あるとき、全部調べてから選ぶようにする
△ 買い物に関しては◯だけど、それ以外に関しては怪しい
88. ブログを始める、月に1回は更新する
× ブログは始めたが更新頻度はダメでした
89. 写真をTwitterやInstagram以外でしっかり公開したい
90. ひらがなをうまく書けるようになりたい
91. パラダイムシフト出来るようになる
92. ハロプロのコンサートに行く
93. フォトブックを作る
×
94. 人との繋がりを大事にする
△ 抽象的すぎて何をもって大事にしたとするのか分からない
95. Rubymineを使えるようになる
× VSCodeで十分じゃない?
96. 読んだ本で学んだことや感想をブログに書く
△ ちょっとは書いたけど書いてないのもある
97. 税金のことについて学ぶ
× 全然分からないまま。ふるさと納税してみたい
98. 目標の振り返りをする
◯ 今してる
99. 一つも達成出来なくても気にしない
× めちゃくちゃ気にしてる。達成しようと思えば出来たことがかなり多いので
100. 自分の幸せを最優先する
◯
まとめ
来年は10個ぐらいに絞り、もっと細かく設定したいところ
2020年10月 よく聴いた曲
- 1. 菊池桃子 - Blind Curve
- 2. 相対性理論 - 天地創造SOS
- 3. Aphex Twin - On (μ-ziq Remix)
- 4. Coaltar Of The Deepers - Natsu No Gyouninzaka (Final Summer Mix)
- 5. P.O.S - Gravity (Extended Mix)
1. 菊池桃子 - Blind Curve
菊池桃子の曲に一時期ハマってて、特にAdventureってアルバムは凄かった。イントロから表題曲Adventureの流れが完璧。イントロとアウトロのあるアルバムは良い。世界観を作ろうという意思が見える。
この曲はSpotifyで唯一聴ける菊池桃子の曲で、まずド頭のシンセタム回しでやられる。A→B→C→Dの構成が面白い。それでボーカルが微妙に浮いてるのも良いし、コーラスの入れ方も熱い。
なんていうかメロディで使われてる音域は広くないのに、スリリングなラインだな〜と感じる。押し引きがうまいんだろうな。
2. 相対性理論 - 天地創造SOS
『天声ジングル』収録版よりライブCDの『調べる相対性理論』のほうが良い。
真部脩一がいた時の相対性理論が好きだったから、メンバーが変わってからの曲をほとんど聴いてなかった。Spotifyでたまたま聴いてみたら、歌い出しの歌詞から掴まれて、こんな良い曲作ってたのになんで今まで食わず嫌いしてたんだろうと思った。
「天地創造投げ出して あれから世界は……」ではじまる歌詞は、セカイ系の雰囲気があるものの、相対性理論のゆるさを作り出している、当事者性の欠落感もちゃんとあって、そうそうこれこれ!という感じ。
右で鳴っているギターがLINEの呼び出し音に聴こえる。これは意図してやってると思う。
「メッセージはSOS」と何度も繰り返される。直接助けてとは言えないどうしようもなさが込められたやくしまるえつこのボーカルがとても良い。
ラストの電話しているようなセリフ。当たり障りのない会話をして「またね」で切れる電話がもう取り返しのつかない一生の「別れ」に感じて本当に切なくなる。
3. Aphex Twin - On (μ-ziq Remix)
中学1年生ぐらいの時に、オンラインゲームで知り合った高校生とMSNメッセンジャーでよく交流をしていた。色んな音楽やアニメを教えてもらった。その時もらったファイルの1つにこの曲があって、かなり衝撃を受けた覚えがある。一緒にInfected mushroomやSound Horizonももらってた気がする。ベーシストの背の高いお兄ちゃん元気してるかな。
小学生のときから音ゲーをプレイしていたし、曲を作って投稿するサイトにも顔を出していたので、エレクトロニカというジャンル自体は知っていたものの、ここまで本格的なものは聴いたことがなく、しばらくエレクトロニカ=この曲のイメージが自分の中に染み付いていた。でも、これより良いエレクトロニカってそうあるもんじゃないので後に苦労する。
特徴的なベルっぽい音色のフレーズが、曲を通して変わらずほぼずっと鳴っている。ビートの抜き差しやコードの変化だけでちゃんとストーリーを作って曲として成り立たせている……原曲よりこっちのほうが断然好き。
入ってくるカウンターメロディが全部綺麗。特に好きなのが2:02から入ってくるメロディ。ここでは主旋律は消えてるけど、後半では一緒に聴ける。そういう展開の作り方も見事で、非の打ち所がないエレクトロニカ。このジャンルを聴いたこと無い人に薦める1曲めとして、ベストな選択をあのときの高校生は取ってくれたんだな、と書いていて思った。
4. Coaltar Of The Deepers - Natsu No Gyouninzaka (Final Summer Mix)
シューゲイザーです。好きなのに、自分好みの曲がなかなか見つからなくて苦労するジャンル。初めて聴いたシューゲイザーが何かはもう忘れたけど……自分の中でシューゲイザーといえばこの曲で、これより良いものってなかなか……というエレクトロニカと同じ現象が起きている。
歌が引っ込んでれば引っ込んでるほど良いというか……歌い上げ系・上手さに自信ある系のボーカルは好みじゃなくて。それと楽器の演奏テクニックを無駄に披露したがる曲も苦手。その点この曲は安心して最初から最後までシューゲイザー特有とも言える轟音に身を委ねられるから好き。
5. P.O.S - Gravity (Extended Mix)
先月の記事でも紹介した、Anjunabeatsの20周年記念ミックス。パッと見だけど、Mat Zo, ArtyのReboundと同じぐらい色んな人のミックスに使われている。自分はこれのAndrew Bayer & James Grant Remixを先に聴いていて、そのときは原曲なんて目もくれなかった。なぜならこっちも本当に良い曲で、2012年のBest Progressive Houseを上げたいぐらい自分のミックスでも使ったし聴いていたから。
まず、2005年の曲だってことにびっくりした。それから、P.O.S.はAbove & Beyondのメンバーの一人のソロプロジェクト名だそう。原曲のほうは今聴くとクラシックなトランスだなーと思う反面、リミックスでも変わらず使われているコードを鳴らしているエレピの音色は今聴いても特徴的だし「おっ?」と感じる。そしてブレイクでコードも展開し、女性の声がパッド的に響けば、一気に世界が広がっていくような高揚感……トランスの良さを存分に感じられる。
トランスの美味しいところはしっかり抑えつつ、この曲でしか聴けない「コードを鳴らすエレピのサウンド」が、15年経った今でも人を惹きつけ、時代に埋もれない理由だと思う。
読み聞かせした本
1. りんごかもしれない
目の前にあるのはりんごだけど……違うかもしれない。と、男の子が疑って、想像を膨らませる楽しい絵本。細かい書き込みがあるので、全体での読み聞かせにはあんまり向かないかなと思っていたけれど、説教臭さが一切なく、また絵も古臭くなくてかわいいからか子供受けは良かった。考えたり、想像したりすることの楽しさを教えてくれるとても良い絵本。
作:ヨシタケシンスケ
2. みえるとかみえないとか
上の「りんごかもしれない」と同じ作者の絵本。
宇宙飛行士の主人公は色んな星を「ちょうさ」する仕事をしていて「うしろにも目がある人」の星で「え、キミ、うしろが見えないの?」「えー、ふべんじゃない?かわいそう!」と言われるところからはじまる。
巻末にはこう書いてある。
この本は、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)をきっかけに、ヨシタケシンスケがストーリーを考え、伊藤亜紗に相談しながらつくった絵本です。
作中では「そらをとべる人」「からだのやわらかい人」「足がながい人」なども出てくるが、メインは「うしろにも目がある人」の星にいる「うまれつきぜんぶの目が見えない人」の話で、目が見える人と見えない人の、世界の感じ方の違いを丁寧に、子供にも分かりやすく描いている。そして、主人公が「目の見えない人」について考えたことをきっかけに、みんなちょっとずつ違うこと、その人だけの見え方や感じ方を持っていることに気づく。
からだのとくちょうや みためは のりもののようなものなのだ。
「その のりものが とくいなこと」は かならず あるけれど、
のりものの しゅるいを じぶんで えらぶことは できない。
と、主人公(作者)は生まれつきのハンディキャップのことを「のりもの」に例えている。これが子供にも分かりやすくて良い。
『りんごかもしれない』よりは教育的だけど、語り口や絵が面白く、子供に興味を持ってもらえるように工夫されている。
作:ヨシタケシンスケ
3. 友を失った夜
4. とりひき
星新一のショートショートが絵本で楽しめるってすごくないですか?こんな絵本があったことにびっくり。残念ながら数は少ないみたいだけど、この2編で星新一の魅力を子供にも伝えることができる。
文章だけでは分借りにくいSF要素も、絵があれば小学生でも理解できる。
ただし、『友を失った夜』のオチは子供に突きつけるには厳しすぎるかもしれない。3年生以上向けかな。
文:星新一 絵:田中六大
5. どんなかんじかなあ
『みえるとかみえないとか』より先にこっちを読んだ。
主人公の男の子が、目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりする友達について、どんなかんじかなあと考えてみる本。
ハンディキャップだけではなく『他の人の立場になって考えてみる』ことの大切さと『相手を思いやる気持ち』について考えてもらえる。また、高学年には『ハンディキャップを持つ人=不幸、かわいそう』ということについて考え直すきっかけになる。
学年が上がるにつれ別の視点からこの絵本を読むことができる。『みえるとかみえないとか』よりこっちのほうが一歩先を行ってる感じ。その理由はラストを読めば分かる。おすすめ。
6. わたしのもみじ
絵本を返しに行ったとき、偶然に出会った写真の絵本。紅葉の季節が近いので読んだ。10年間撮り続けてきたという一本の立派なもみじの木の四季の写真が使われている。
正直、文章なんていらないぐらい写真が語っている……と思ったけど、邪魔をしないように、でも正直に、作者のこのもみじの木への思いを書き綴った文章が写真と合わさってはじめてこの味わいなんだろう。
思ったより子供受けがよく、静かに聞いてくれていた。
作:岩間四郎
人からもらったやさしさを忘れたくない
人にやさしくしてもらったこと、やさしい気持ちで見守ってもらったことをいつまでもずっと覚えていたい。記憶のどこかにはずっと在り続けるんだろうけど、それを忘れて、怒ったり悲しんだり、時には人に当たってしまったり……。
本当は日記に書いてすべて残したい。でもその日記も失われるかもしれない。忘れることで救われていることはたくさんあるけど、今はそのやさしさを忘れたくないという気持ちのほうが強い。
何もかも分からなくなって、好きな人や家族の顔を見ても誰だか分からないような状態に自分がなってしまう可能性があるなんて信じたくない。クラウドにデータを保存して、忘れたタイミングでバックアップの復元ができるようになったりしないかな。
アルツハイマー・レビー小体型認知症について調べた。原因ははっきりと分かっていないらしいけど、高血圧・高血糖に注意し、適度な運動。つまり健康的な生活を送れということ。
父が死んだ時も思ったけど、健康でいることが一番の親孝行・子孝行・パートナー孝行だ。健康にお金をかけるということの大事さが20代後半になってよくわかる。自分は夜型で、なかなか早寝早起きというものが続けられないんだけど、夜ふかしが健康に悪いのは分かる。だから、人からもらったやさしさを忘れないために、今日はいつもより早く布団に入ろうと思う。
おやすみなさい。
2020年9月 よく聴いた曲
- 1. OceanLab - Miracle (Michael Cassette Remix)
- 2. Handsome People - Woowei Woowei
- 3. EPO - VITAMIN E・P・O
- 4. Kaede, Lamp - セピア色の九月
- 5. Lamp - 誰も知らない
1. OceanLab - Miracle (Michael Cassette Remix)
トランスの有名レーベルAnjunabeatsが、20周年の企画をやっていて、
関わりの深いアーティストが、Anjunabeats/deepの曲を使ったDJMIXを作って発表している。9月の頭にこれを見つけて、勉強中も通勤中も運動中も聴いていた。
Progressive Trance / Houseに夢中だった頃のAnjunadeepはだいたい聴いていたけど、Anjunabeatsのほうはあんまり追っていなかったこともあり、知らなかった良曲を多数発見することができて嬉しいし楽しい。
その中から1曲。
分厚さと清涼感を両立した素晴らしいPluckに、シンプルさとMichael Casetteのコンセプトである80s風のドラムが合わさり、とても気持ちの良い、自分の大好きなProgressive Houseサウンドになっている。また、ブレイクでのBPMが上がっていくようなPluckの加速が面白い(どうやってやっているんだろうか、LFO?)残念ながらInstrumental Versionは見当たらなかった。
2. Handsome People - Woowei Woowei
韓国の人気バラード・シンガー、Teiがバンドを結成!? Handsome Peopleのファースト・アルバムリリース。Handsome Peopleは、ヴォーカルのTeiとキーボード兼プロデューサーのチェ・ヨンホ、ギタリストのオム・ジュヒョクの3人によるバンド。スタイリッシュなサウンドとTeiのヴォーカルに、疲れた日常を忘れさせてくれる1枚。
2012年の曲だけど、これがもし2017-2018あたりにリリースされていたら爆売れしてたんじゃないか。そう思うぐらいクオリティの高いファンキーなポップ。6年ぐらい前にAFRくんに教えてもらって、久々に聴いたらやっぱり良くて9月はたくさん聴いた。
タイトなドラムに主張しすぎないカッティングギター。欲しいところでばっちり鳴ってくれるシンセサイザーサウンド。
何よりこのボーカルの人、人気シンガーだけあってめちゃめちゃ歌が上手い。上から下まで自由自在ですごく楽しそうに歌ってるし、収録した様子が聴き手にも伝わってくる。それも良い。もっと流行って良かった。きっと時代が早すぎた(Especiaもそう)
3. EPO - VITAMIN E・P・O
母が聴いていた曲、歌っていた曲のセンスがそのまま自分に受け継がれているところはかなりあって、このVITAMIN E・P・Oはまさにその母が歌っていた曲。
ごきげんなサウンドとパワフルなボーカル。で、EPO本人が作詞作曲してるだけあって、言葉とメロディが気持ちいいぐらいハマる。とくに好きな歌詞が
人の都合も待たずに空が
急に崩れてしまっても
駆け込む屋根の下には
同じ未来が約束されているから
EPO - VITAMIN E・P・O
良いなー。シンプルに元気づけられる。
また、アルバムで聴くとこの曲のアウトロが次の「土曜の夜はパラダイス」に繋がっていることが分かる。こういう仕掛けのあるアルバム良い。
4. Kaede, Lamp - セピア色の九月
この記事の中で唯一の今月リリースされた新曲。
正直この曲や、このアルバムについて冷静に評価をしたり文章を書くことは難しい。
自分の一番好きなアーティスト、Lampが全面的にプロデュースし、完成させたわけだけど……Negiccoにも、Kaedeにもあまりいい感情を持っていないから。
アルバムの曲は、ジュピター以外どれも素晴らしいし、出来が良いと思う。Webインタビューで染谷が言っていた「ボーカルの位置を中央以外に配置する」というのも、曲の世界観を作り上げるための効果的な手法だと、アルバムを通しで聴けば納得するし、違和感もほとんどない。
また、2018年リリースの「彼女の時計」を経てたどり着いた今のLampのサウンドが聴けるというだけでも、ファンの自分にとってはものすごく価値がある。Lampの新譜は、ただでさえ5年に1枚ぐらいのペース。次は2023年か……と思っていたところで、まさかのリリース情報だった。
ただし、Lampとしての新作ではなく、よりにもよってNegiccoの、Kaedeのアルバムのプロデュースなんて……複雑すぎる気持ちだった。Lampとしてリリースしてくれればいいのにと心の底から思った。
そんな感情を抱きながらSpotifyでアルバムを通しで聴いた。どれも良い曲だ。ちゃんと「彼女の時計」の流れもありながら、新しいサウンドが流れている!でも……でも、ボーカルがどうしようもない。
自分はLampの新作として聴いているので、どうしてもLampのボーカル、榊原香保里さんと比較してしまう。そうすると、Kaedeが勝っているところなんて一つもなくて。技術面でもきっとそうなんだけど、それ以上に、曲を作り上げている一員としての自覚が圧倒的に足りないと感じる。
このアルバムは普段Lampで演奏しているバンドメンバーもかなり参加していて、サウンドに関しては染谷が描いているものが高いレベルで表現されているなと感じるし、Lampのアルバムを聴いているような感じで聴ける。このキーボードは鈴木潤さんっぽい!とか。尾方さんっぽい入れ方のパーカッションだ、とか。でもボーカルが一人だけどうしても浮いて聴こえてしまう。それはボーカルの位置が真ん中以外に配置されているから……では決してない。香保里さんにあって、kaedeにないもの……それが、前に書いた曲を作り上げている一員としての自覚、だと結論付けた。
曲や歌詞には、作った人の世界観があって、もちろん作詞と作曲が別であれば二人に見えている世界、表現したいものが全く同じということはないし、バンドメンバーが違えばズレてくるものなんだろうけど。このボーカルには、世界観を作ろうっていう気持ちが微塵もないように聴こえる。ただ、降りてきたメロディと歌詞通りに歌ってみてるだけ。それが仕事だから。もともと歌手ではなくアイドル畑の人間だししょうがないのかもしれないけど……こういう意識の低いボーカルは、Lampのように自分を削って音楽を作っているタイプの人たちの作品には関わっちゃいけないと思った。
と、ボーカル批判が続いてしまったけれども、これはNegiccoやKaedeに対する個人的な感情がたっぷり入っているので、冷静さを欠いているものだということは改めて書いておく。
曲の話に戻って……。「セピア色の九月」は、永井作曲、染谷編曲のLampでも珍しいパターンの曲。一度聴いたら忘れないぐらい印象的なメロディーの歌い出しに、香保里さんの詩のような素晴らしい歌詞が乗って、一気に情景が浮かび曲の世界に飛ばされる。夏の終わり、秋の始まりにぴったりの曲。
5. Lamp - 誰も知らない
Lampの曲で口直し。やっぱこれだよな。
永井作曲だと思ったら染谷作曲で驚いた曲。最初はあんまりピンと来なかったけど、聴いてるうちに癖になった。シンプルにメロディが良くて、永井と香保里さんのボーカルの掛け合いが良い。Bメロからサビに流れこんでいくところが、秋の涼しい晴れの日を連想させる。夏の終わり、秋の始まりにぴったりな良曲。最後のギターが歌詞にある通りで、まさに少しさみしい。